防音工事をしたから大丈夫と思ってしまいがちですが、工事をすれば終わりではありません。きちんとアフターメンテナンスをすることが必要です。防音室を使用する目的がピアノ演奏などの場合、音を防げばいいわけではないからです。演奏した時の音の響きがとても大切で、ノイズが聞こえたり、響きがおかしかったりすると演奏に支障が出てしまうことがあります。
防音室は音を吸収し、遮音することで音を周囲へ聞こえにくくする特徴がありますが、音を壁に入れている遮音パネルなどが吸収してしまうので、普通の部屋とは少し響き方に差がでてしまいます。この差を施行直後は音響コンサルタントなどに調整してもらうことができますが、使用していくうちにもっと響き方を変えたいと思うことが出てくる可能性もあります。そんな時に役立つのがアフターメンテナンスです。このサービスがあることで、快適に演奏を楽しむことができるようになるでしょう。
アフターメンテナンスで選ぶポイント
アフターメンテナンスまで考えて防音工事の業者選びをすることはとても大切ですが、いくつかのポイントが存在します。
まず防音工事の施行後は測定を行い、どの程度防音できているのか確認するようにします。使用前に測定することでそれ以降トラブルが出てしまった時の参考になります。
そして完成直後だけでなく、数年後に測定を行ってくれる所や、デザインや使用感の変更まで相談できる業者を選択します。できるだけアフターメンテナンスは期限が決められていないところがおすすめです。期限がないことで、長く安心してピアノを演奏することができるようになります。
おすすめの施工業者とは
設計から防音工事までを全て自社で行っている業者にしましょう。担当者に希望を説明するだけで作業を行う全ての人が認識することができるというのが一番のポイントになります。それぞれ違う業者が担当してしまうと認識にどうしても差が出てしまうので、希望と違った状態になってしまうことがあります。同じ会社であれば話し合いもスムーズですし、いろいろな意見を取り入れてもらうことが可能です。依頼者の要望にも応えやすく、作業に反映させるスピードも早くなります。
このように防音工事は作って終わりではなく、定期的に防音効果の確認やピアノの音の響きなどをチェックすることが必要です。部屋に居て気づかないことでもアフターメンテナンスを利用することで問題点に気づくこともあります。工事を行う時はアフターメンテナンスを実施している業者を選ぶと、トラブルを解消しやすくなるので、事前に確認するようにしましょう。